九州大学 整形外科学教室
九州大学大学院医学研究院臨床医学部門
外科学講座整形外科学分野

お知らせ・イベント
原大介先生が日本整形外科学会奨励賞を受賞されました

平成30年度日本整形外科学会奨励賞

 

Does participation in sports affect osteoarthritic progression after periacetabular osteotomy?

 

九州労災病院

 

原 大介

 

 

この度は栄誉ある日整会奨励賞を賜り、大変光栄に存じます。直接ご指導いただいた中島康晴教授、濵井敏先生、サポートしていただいた股関節グループおよび大学院の先生方、事務作業を手伝っていただいた医局秘書の皆様に深謝いたします。また、大学院進学の機会を与えてくださいました岩本幸英名誉教授にこの場をお借りして改めて御礼申し上げます。

寛骨臼形成不全に伴う二次性の変形性股関節症 (OA)が多い我が国において、寛骨臼移動術に代表される骨盤骨切り術の意義は依然として大きく、その長期成績は安定しているといえます。しかし、寛骨臼移動術後のスポーツ活動を認めるかどうかについては意見が分かれるところです。というのも、術後にスポーツをすることで、OAが悪化し、人工股関節置換術 (THA)への移行が必要になるかもしれないという危惧があるからです。そのため、本研究では寛骨臼移動術後のスポーツ活動がOA病期進行に影響するか否かを調査いたしました。その結果、寛骨臼移動術後はスポーツ参加率 (31%→55%)、活動性スコアとも有意に改善し、臨床スコアも良好でした。スポーツの種類は水泳やサイクリングなどのlow impact sportsが中心でしたが、テニスやジョギングなどのintermediateからhigh impact sportsを行う方も一定数おり、様々な種目が行われておりました。High impact sportsのみにしぼったサブ解析も含め、スポーツ参加および活動性スコアは寛骨臼移動術後のOA進行に関連しなかったことを報告しました (Am J Sports Med, 2017)。本研究の結果は寛骨臼移動術後のスポーツ参加について患者に助言する際に有用となりうると考えております。

今回の受賞の受賞を励みにより一層の努力をして参ります。今後ともご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。