九州大学 整形外科学教室
九州大学大学院医学研究院臨床医学部門
外科学講座整形外科学分野

留学だより
フロリダ留学便り

Department of Mechanical and Aerospace Engineering, University of Florida

 

H18年卒の原大介と申します。2016年4月よりフロリダ州のゲインズビルにあるDepartment of Mechanical and Aerospace Engineering, University of Florida (フロリダ大学)に留学させていただき、Prof. SA Banksのラボで股関節の動態解析について研究しており、私で4代目になります。

 

ゲインズビル生活

4歳と2歳の子供2人を連れて乗換え3回、計20時間以上のフライト、着いてからのセットアップとも大きなトラブルなく済ませることができました。先代の先生から住居、家具、自家用車などを丸々引き継がせていただいたことやゲインズビル在住の日本人の皆様の御助力のおかげだと思います。

ゲインズビルは、福岡からすれば完全な田舎町ですが、ここ数年で人口が増加傾向にあるとのことで、自宅アパート周囲のショッピングモールが急速に発展しています。自宅アパートにはプールとジムなどアメニティが充実しており、子供と泳いだり、家族とバーベキューをしたりしています。すぐ近くに野生のワニに会える州立公園(写真1)もあり、少し遠出すれば、ディズニーワールドがあるオーランドにも行けますし、家族全員でボートに乗り、時には泳いだりしながら、川を下る水遊び(写真2)もできます。また、イチロー選手、田澤投手の所属するMiami Marlinsの本拠地も同じ州内にあり、何度か観戦にも行きました(写真3)。同時期に渡米した日本人の皆様とも家族ぐるみで仲良くさせていただき、お互いの家で食事したり、一緒に遠出したりして楽しく過ごしております。

 

写真1 Paynes Prairie Parkにて野生のワニと遭遇  

写真2  Ichetucknee Springs(水中写真)

写真3    イチロー選手 対 前田健太投手

 

フロリダ大学

フロリダ大学はアメリカに3番目に広い大学です。University of Floridaという名称から現地の人はみな“UF”と呼んでいます。敷地内に野生のワニがいるのにちなんでか、大学スポーツチームは”Gators”と呼ばれています。ま特にフットボールファンの熱狂ぶりは有名で私のボスのBanks先生も含めGatorsのシャツを着ている人を毎日のように見かけます。人口が12万人しかいないゲインズビルですが、9万人収容可能なフットボールのスタジアムがいつも超満員になっています。

 

研究について

フロリダ大学では工学部にある研究室に属し、Prof. SA Banks(写真4)の下で大学院時代から従事していたイメージマッチング法を用いた股関節の動態解析に関する研究を行っております。今回は大腿骨頭壊死症股に焦点を絞って解析を進めており、3次元的な健常部占拠率を動態で定量的に評価することや、THA後の動態をOA股と比較することを試みております(写真5)。イメージマッチング法はCTやCADなどの3次元データを2次元に投影し、透視X線画像とマッチングさせることで3次元的な関節動態がわかる高精度の動態解析法で、Banks先生はそのパイオニアでいらっしゃる御高名な先生です。といっても非常に気さくで、お互いにビールを飲みながら雑談することも多く、非常に相談しやすい環境にいる幸運に感謝しております。

写真4  ラボのメンバーと 中央がProf Banks

写真5  骨切り術後の深屈曲を3Dで再現。赤が壊死部

 

 

最後に

違う文化、世界を体験するだけでも留学した価値はあったと思っております。ひとつでも多くの研究結果を残し、またひとつでも多くの貴重な経験ができるよう、健康に気をつけて日々頑張りたいと思います。