九州大学 整形外科学教室
九州大学大学院医学研究院臨床医学部門
外科学講座整形外科学分野

留学だより
ドイツ留学開始 !

留学先機関名:Department of Anatomy and Cell Biology, RWTH Aachen University, Aachen, Germany

氏名:久保 祐介

 

平成20年卒の久保祐介と申します。平成30年4月末からドイツのアーヘン(Aachen)という街にあるアーヘン工科大学(RWTH Aachen University)の解剖学細胞生物学研究室に留学させて頂いています。アーヘンはノルトライン・ヴェストファーレン州にある人口約24万人の小さな街で、ドイツの最西部でオランダとベルギー両国の国境に位置し、ドイツの主要都市であるケルンやデュッセルドルフから車で1時間以内の距離にあります。アーヘン工科大学は工学・テクノロジー分野で世界的に有名であり、そのせいもあってか、大学病院も工学テイストが入った独特な風貌を呈しています。

 

左:アーヘン工科大学付属病院の外観。パイプが張り巡らされていて一見すると工場に見えます。

右:アーヘン工科大学付属病院の内観。緑を基調にしており、外観同様に配管がむき出しです。

 

<当研究室について>

当研究室は、酸化ストレス適応反応を統一的に制御する転写因子であるNrf2に関する基礎研究を中心に行っています。大学院時代のテーマであった大腿骨頭壊死症は酸化ストレスとの関わりが深く、Thomas Pufe教授の指導のもとで大腿骨頭壊死症とNrf2の役割について研究を進めています。また、当研究室では整形外科医のHolger Jahr先生も在籍しており、人工関節のインプラント材質に関する基礎研究も行っています。

 

解剖学生物学教室のスタッフと写真撮影。

向かって一番右がThomas Pufe教授、右から2番目がHolger Jahr先生。

 

<アーヘン紹介>

アーヘンについて少しご紹介させて頂きます。アーヘンは紀元前3世紀にローマ人が住み始め、800年にはフランク王国のカール大帝が都を置いたとされる約2000年の歴史を持つ街です。ローマ人が住み着く以前から温泉を中心とする集落として開けており、現在も温泉保養地として有名です。アーヘンという名は、アーハ(Ahha)「水の意」が語源となっているそうです。この街で最も有名なのが街の中心にあるアーヘン大聖堂です。なんと、ユネスコの世界遺産に第1号として1978年に登録された12件のうちの一つであり、もちろんドイツで最初に登録された世界遺産です。大聖堂内の豪華な天井や柱、綺麗なステンドグラス、礼拝堂は一見の価値があります。

 

アーヘン大聖堂の外観と礼拝堂

 

この街の名物はプリンテンというスパイスと蜂蜜を使った焼き菓子です。ドイツ特有の香辛料を使っていますが、これにはまって毎日のように食べています。

 

左:プリンテンとパンを売っているNobisという店で街のあちこちにあります。

右:銘菓プリンテン。最高の味です!

 

<桑島先生ご家族と>

ドイツ留学の先輩である桑島先生、奥様には大変お世話になっています。アーヘンと桑島先生がいるチュービンゲンは約450kmn距離ですが2度お互いの街で会う機会があり、ドイツ生活のノウハウを教えて頂きました、頼りになる先輩方です。同じ国に仲間がいることは心強いですが、9月に帰られるのでさみしく思います。チュービンゲンに遊びに行った際には隣街のシュトゥットガルトのポルシェ博物館に行きました。ポルシェの歴史と進化の過程を学べる場所で感激しました。ドイツにいる間に今後も何度か訪れたい場所です。

 

左:桑島先生ご家族との夕食。

右:シュトゥットガルトのポルシェ博物館

 

<EORS 2019>

宣伝になりますが、来年のEORS(European Orthopaedic Research Society)がオランダのマーストリヒト(Maastricht)で開催されます。マーストリヒトはオランダ最古の美しい街で、オランダに2店舗しかない正規ミッフィー店や世界一美しい本屋があり観光地としても有名です。この街とアーヘンは車で30分の距離に位置するので、EORSに参加される際にはアーヘンにも是非ご訪問頂ければと思います。

 

 

<さいごに>

ドイツに留学して早3ヶ月が過ぎましたが、スタッフのみなさんの優しさ、親切さに支えられながら楽しいドイツ生活、研究生活を送らせて頂いています。住まいの家具のほとんどはスタッフのみなさんから譲って頂きました。ドイツ人の仕事や研究に対する姿勢、物事に対する考え方はとても新鮮であり、貴重な経験をさせて頂いていると日々感謝しながら過ごしています。

最後になりましたが、留学の契機を下さった山本卓明教授、留学をご許可頂きました中島康晴教授、留学前に多くのお力添え頂いた本村悟朗先生、池村聡先生はじめ全ての先生方にこの場をお借りしまして深く御礼申し上げます。