九州大学 整形外科学教室
九州大学大学院医学研究院臨床医学部門
外科学講座整形外科学分野

留学だより
UCLA留学便り

「所属機関名」Department of Integrative Biology & Physiology, University of California, Los Angeles 

「氏名」 原正光 

 

平成21年卒の原正光と申します。この度、留学の機会を頂き、2018年4月よりカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で研究を行っております。こちらに来て数ヶ月過ぎましたが、家族で渡米し、アメリカ生活のセットアップを行い、慣れるまでは大変でした。今でもなかなか慣れないのは、車の運転(特にハイウェイ)です。こちらでの移動手段は基本的に車ですが、こちらの運転マナーの悪さと事故の多さに驚きました。急に右左折や車線変更するけどウインカー出さない、急発進急ブレーキは当たり前で、毎日数件は事故を見かけます。事故に会わないよう、日々緊張しながら運転しています。留学生活スタートにあたり、仕事も生活も前任の小早川和先生(平成18年御卒業)より多大なご支援を頂き、本当に助かりました。この場をお借りして深く感謝申し上げます。

 

UCLAでは、V. Reggie Edgerton先生のラボで、ラットの脊髄損傷モデルに対して硬膜外電気刺激を行うと運動機能が回復するメカニズムについて分子生物学的観点から解明することをテーマに研究を行っております。ただ、UCLAで動物実験を行う許可を得るには日本以上に多くの講習を受ける必要があり、さらに事務手続きもゆっくりで実験開始前に色々と大変な思いをしておりますが、これから研究に励んでいく所存です。脊髄損傷慢性期の患者さんへの脊髄電気刺激で運動機能が改善する結果はすでに得られており、そのメカニズムの解明によって脊髄電気刺激療法のさらなる発展を目指しております。

 

家族4人(私、妻、息子2人)で渡米し、当初は家族がアメリカ生活に馴染めるか不安でしたが、息子2人は日本人がほとんどいない現地のpreschool(日本の幼稚園・保育園のようなところ)に楽しく通えており、安堵しております。まだ、通い始めて4か月程度でなかなか英語に苦労しているようですが、息子たちが早く英語を話せるようになって親にも教えてくれないかなと勝手に期待しています。妻には仕事を辞めてついてきてもらい、負担もかけていますが、現地のママ友もできて少しずつ楽しめているようです。また、週末などに家族とゆっくりする時間が取れるため、家族で色々と出かけることができます。ロサンゼルスやその周辺にはたくさんの観光名所やテーマパークなどがあり、楽しめます。車で2時間のところに息子たちが大好きなレゴランドがあり、年間パスポートを購入してすでに3回行ってしまいました。天気も毎日快晴で、日本の時のように雨が降ったら、という場合を想定せずに、予定を立てることができます。次の週末はどこに行こうかと家族で話して旅行することがこんなに楽しいことだったんだと痛感しております。小早川先生から是非とも行った方がよいと、勧めて頂いた、ヨセミテ国立公園にも行ってきました。大自然がほとんど手付かずで保存されており、「神々が遊ぶ庭」とも言われるヨセミテ国立公園は本当に素晴らしいところで、西海岸に来られる際は、お勧めの観光地です。ヨセミテ国立公園の大自然はすべてのスケールが大きく、松ぼっくりも巨大で息子たちは興奮していました。ロサンゼルス生活の唯一の欠点は、生活費がものすごく高いことです。日本にいるときですら家賃や保育園代がもっと安くなったらと思っていましたが、こちらは日本の2-3倍以上します。ただ、お金を出すだけ明らかに内容も良くなり、現在長男が通っているサンタモニカにある高級(?)preschoolは、開園40年超の老舗で、昔、映画界の巨匠スティーブン・スピルバーグが子供を通わせたこともあるらしいです。安全や子供の教育のためにも家計のやり繰りに奮闘しています。

 

西海岸にあるロサンゼルスには日本からたくさんの先生が留学しており、HLAタイピングを開発した故Terasaki先生が創設された「ニベイの会」というロサンゼルス近郊で活躍されている日本医師の集会が毎月行われています。前任の小早川先生よりこの会へ紹介して頂き、参加させて頂いております。参加される先生方は、科は違いますが、年の近い先生が多く、家族構成も似ているため、家族ぐるみで仲良くさせてもらっています。また、先日のこの会で小早川先生が留学中の成果をご講演され、拝聴致しました。とても素晴らしい講演で、参加された先生方から口々に「九大整形はすごい」と言われ、一後輩としてとても誇らしく思いました。

 

最後になりましたが、留学の機会を与えて頂いた中島康晴先生、留学に関してアドバイスを頂きました岡田誠司先生、お世話になりました同門の諸先生方に心より御礼申し上げます。

 

左:UCLAのシンボルのクマの銅像にて小早川先生と撮影。大変お世話になりました。

右:Edgerton Labのメンバー。

 

左:息子達のお気に入りのレゴランド。

右:ヨセミテ国立公園のグレーシャーポイントからの雄大な景色。

 

左:巨大な松ぼっくり。

右:小早川先生による御講演。