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OA治療ターゲットと薬物治療のアンメットニーズ

概要:

OAの病態因子として報告されている因子は幾多とありますが、実臨床で疾患修飾OA治療薬として製薬化まで至っているものはありません。現状では、多くの製薬企業が求めるOA治療の新薬は再生効果、すなわち変性軟骨がもとに戻る効果を期待するものです。しかしながら、OAの病態を考えると、完全な再生軟骨でなければいずれ変性することになります。

具体的内容:

アカデミアと製薬企業のギャップがOA治療において新薬が生まれにくいことの一因と考えます。例えば、関節リウマチでは次々と標的治療の新薬が市場にでてますが、主要な治療効果は活動性の抑制効果であり、再生効果は今のところ副次的なものです。OAにおいては、軟骨変性抑制、関節水腫の消失、疼痛の軽快がRAでの寛解にあたります。OAの薬物治療が進歩するには、まずはOAの進行を抑制できる治療薬の選択肢が増えること、その後に再生まで期待できる作用を探ることが必要と考えます。

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