荷重を支え歩行に重要な役割を担う股関節の軟骨が擦り減る疾患で、歩行時や安静時にも疼痛を生じるようになります。関節温存手術や人工股関節全置換術を行うことで股関節機能の改善を目指します。 いわゆる“軟骨がすり減ってしまう”病気で、その“きっかけ”はいろいろとありますが、ここでは最も多い寛骨臼形成不全症に伴う変形性股関節症について説明します。寛骨臼は先に説明しましたように骨頭がはまっている
大腿骨頭の一部(またはほとんど)が虚血により死んでしまう病気で、骨頭が陥没して痛みが起きます(図5)。原因は不明ですが、何らかの病気に対するステロイド治療やアルコール多飲と関連があるものがあります。30~50代の、いわゆる働き盛りの世代に起こることが多く、しかも日常生活に多大な支障をきたしますので、国が難病に指定している疾患の一つとなっています。 大腿骨頭壊死症に対する治療 変形性股