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瘢痕アストロサイトをニューロンへ形質転換する試み

具体的内容:

発生や細胞が分化する過程で重要な役割を果たす転写因子を強制発現させることにより、特定の細胞の形質を変化させることが出来ます。これはノーベル医学生理学賞を受賞された、山中伸弥先生が報告された技術の1つでリプログラミングと呼ばれています。神経細胞(ニューロン)の発生において重要な働きを担っているNeurgnin2という転写因子を瘢痕アストロサイトに強制発現させるとどうなるかについて明らかにしました。

その結果、瘢痕アストロサイトは次第にニューロンの様な形態に変化し、Tuj1というニューロン特異的なタンパク質を発現することが分かりました。瘢痕アストロサイトはニューロンへリプログラミングすることが可能であることを突き止めました。この発見は脊髄損傷に対する画期的な治療法の開発の一助となります。

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