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全下肢単純X線写真の回旋がOWHTO術前計画に及ぼす影響

術前CTから正面、5、10°内外旋させた全下肢DRR画像を作成し、各々について術前計画を行いました(図)。%MA、Medial proximal tibial angle (MPTA)は、外旋から内旋につれ漸増していました。開大角度は漸減していましたが、10度程度までの内外旋であれば、その影響は1度未満でした。開大角度変化量は膝屈曲角度と強い相関を認め、1°以上の症例では10°以上の膝屈曲肢位を伴っていたことから、全下肢Xpはできるだけ膝伸展位で撮影することが重要であると考えられました。また、開大後に予想されるMPTAは回旋の影響を受けずほぼ一定であり、安定した術中の指標になりうることが分かりました (Kawahara S, et al. J Orthop Res 2020)。

図: 術前CTデータから人工的に内外旋させた全下肢Xpを作成し、手術計画における予定開大角度の変化量を検討した

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