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拘束型人工膝関節全置換術(Constrained TKA)における大腿骨骨切り手術手技の工夫

高度内反症例においてConstrained TKAを使用することがあります。大腿骨骨切り手技は、ステム位置を確定させ、それをもとに骨切りとコンポーネント位置の微調整を行うものが一般的ですが、前方ノッチ形成および内外側の設置バランス不良の可能性、オフセットステムの使用など、しばしば煩雑な手技となりえます。そこで、大腿骨骨切り手技を通常のTKAと同様に途中まで行い、内外側の設置を調整し、その位置にあわせてステムを掘削する手技を考案しました。術前計画ソフトによるシミュレーションと実際の手術で検証したところ、全例でストレートステムを用いて手術可能であり、術後臨床成績も良好でした。本法では前述の問題点を解消しつつストレートステムを使用でき、有用な手術手技であると考えられました(Kawahara S, et al. BMC Musculoskelet Disord 2022)。

(図A) 大腿骨骨切り手技を通常のTKAと同様に途中まで行い、(図B) 内外側の設置を調整し、(C) その位置にあわせてステムを掘削する

 

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