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Bi-cruciate stabilized型人工膝関節の術前後動態解析

Bi-cruciate stabilized (BCS)型人工膝関節(TKA)は前・後十字靭帯の機能を再現するdual post-cam mechanism、非対称性のコンポーネント形状、内側凹面・外側凸面かつ3度内方傾斜をbuild-inしたポリエチレンインサート、などの特徴を持ったインプラントです。本研究では、イメージマッチング法を用いてBCS TKA (JOURNEY II)術前後の動態解析を行い、術前動態と手術手技が術後動態に及ぼす影響を初めて検討しました(図)。BCSでは①術後の屈曲角度及び前後移動は増加した一方で、②術後の回旋角度は変化がなく、③術後の屈曲角度及び回旋角度は術前の影響を認めることが分かりました。さらに、④術後の回旋角度が小さい症例は、大腿骨・脛骨コンポーネント間の回旋ミスマッチが5度以上であり、正確な回旋設置が必要であることを報告しました(Kiyohara M, Hamai S, et al. BMC Musculoskelet Disord 2021)。

 

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