杉岡洋一先生が開発された大腿骨頭回転骨切り術は、現在では大腿骨頭壊死症のほか若年性の大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折症例にも適応し、良好な成績を報告しています。近年、大腿骨頭前方回転骨切り術では前方に回転移動させた壊死域が術後再圧潰するか否かが、術後成績に影響を及ぼすことが明らかとなりました。そこで前方回転骨切り術の際、圧潰幅の大きい症例では圧潰部の間隙に骨セメントを充填する再球形化を併用しています。さらに3Dシミュレーションモデルの利用により、術前計画は精密に行えるようになりましたが、今後はいかにして計画通りに手術を行えるかを突き詰めていきたいと考えています。
9) Xu M, Motomura G, Ikemura S, et al. Orthop Traumatol Surg Res. 2020.
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