TOP - 研究紹介 - THA術前後のスクワット及び椅子起立動作時における股関節三次元動態解析
THA術前後のスクワット及び椅子起立動作時における股関節三次元動態解析

九州産業大学生命科学部(日垣秀彦教授)との共同研究で、THA術前後のスクワット動作を解析した結果(図1)、術前の股関節可動域制限は術後有意に改善しており、適切なcup設置であれば最大屈曲時にもcup・stem neck間に十分なクリアランスがあることを報告しました(Komiyama K, Hamai S, et al. J Orthop Surg Res 2018)。更に、THA前後の椅子起立動作における股関節動態を解析した結果(図2)、術後に股関節最大屈曲角は有意に増加し、前傾姿勢をとることが容易となっていることを報告しました。また、動作中のライナー・ネック間距離には、股関節動態、インプラント設置、骨頭径、ライナーの種類が有意に影響していました(Shiomoto K, Hamai, S, et al. J Orthop Sci 2019)。インプラント設置へのフィードバックに役立つことが期待されます。

図1:THA術前後のスクワット動作解析

 

図2:A~C:術前、D~F:術後の椅子起立動作(緑:仮想X線画像)

バイオメカニクス(股関節)に戻る
error: Content is protected !!