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In vivo股関節動態と術後CTを用いたセミシミュレーション解析

THA術後も椅子起立動作は安全にほとんどの患者が行っている動作です。しかしながら不意な肢位をとった際に脱臼は起こりえます。そこで九州産業大学生命科学部(日垣秀彦教授)及び北九州工業高等専門学校(池部怜准教授)との共同開発したオリジナルのシミュレーションソフトウェアを用いて、THA術後のin vivo生体内データ(インプラント設置・股関節動態)に内外旋角を変化させる解析した結果(図1)、インピンジメントを回避する至適カップ前方開角は12~25度、combined anteversionは38~62度(図2)であることを報告しました。よって、大腿骨前捻が過度に小さい または大きい症例ではカップのみで調整は困難でありステム前捻の調整も必要である可能性が示唆されました(Shiomoto K, Hamai S, et al. Clin Biomech 2022)。

図1:THA術後のin vivo生体内データをベースとしたsemi simulation

 

図2:ROC曲線を用いた至適設置角の同定

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